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記録と振り返り

推定1RMの使い方|計算値と実際の最大重量を分けて考える

1RMは、決めた動作条件で1回挙げられる最大重量です。推定1RMは、複数回挙げた重量と回数を式に入れた計算値。実際にその重量を挙げられた記録とは分けて使います。

計算式が同じでも、入力条件で意味が変わる

一例として『重量×(1+回数÷30)』という式を使うと、60kgを5回なら70kgになります。これは式を理解するための算術例であり、70kgの成功を確認したことにはなりません。別の式や丸め方なら結果も変わります。

同じ60kgを5回でも、あと5回できそうなセットと、限界近くで終えたセットは違います。回数に余裕がある記録を使った計算値を、自分の最大能力と考えないでください。可動域や補助の有無が変わっても、式はその違いを読み取れません。

同じ種目、同じ条件の変化を追う

筋トレの負荷モニタリングに関するレビューは、重量の割合だけでは、休憩や反復回数による負担の違いを十分に表せないと整理しています。推定値を見る際にも、元の重量と回数、余裕を一緒に残すことが大切です。これは特定の計算式の精度を保証する資料ではありません。

ベンチの計算値とダンベルプレスの計算値を、一つの最大筋力として足し合わせることはしません。器具や動作が違う記録は分けます。同じベンチでも、胸で止める条件を変えたら、その変更をメモに残しましょう。

自己ベスト判定より、次の計画の補助に使う

前週は70kgを4回、今週は70kgを5回なら、推定値の変化と一緒に、実際に増えた1回を確認できます。計算上の端数が上がったことより、同じ条件で何ができたかを言葉にすると、次回の重量や回数を決めやすくなります。

違う回数帯の記録へ移っただけで、計算値が跳ねることもあります。すぐに大きな進歩と判断せず、同じ条件の次の記録でも確かめます。軽い重量の高回数セット、余裕の大きいセット、動作が変わったセットを混ぜて一本の数字に集約しすぎないことです。

推定値が100kgに届いても、それを理由に100kgへ挑戦する必要はありません。無料試算へ入力するときは、実測か推定かを確認し、実行する計画は設備と経験に照らして選びます。計算は挑戦の許可証ではなく、記録を読みやすくする補助として使いましょう。

出典と読み方

  1. Scott ほか(2016)Training Monitoring for Resistance Exercise: Theory and Applications ↗

    筋トレの負荷を測る方法を整理したレビュー。記録アプリ自体の効果を検証した研究ではありません。

研究結果は対象者・種目・期間などの条件によって異なります。本文中の計画例はKINLOGI編集部の提案で、個人の成果を保証するものではありません。

次の一回を、記録から考える。

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